手作り時計用のムーブメントと 木の板を使って 壁掛け時計を作り(diy 自作)ました。
アジト(おうち)に転がっていた木の板(樹種が分からない・・)を使って 壁掛け時計を自作(diy)しました。
「株式会社 誠時」の 手作り時計用ムーブメント(sp-400)と 針(sh-8bk)を使いました。ムーブメントには いくつかの種類があって、sp-400は 厚みが18mmまでの板を 文字盤として利用することが可能です。
▲↑▲ 全体はこんな感じ。
アジト(おうち)の倉庫に ずっと転がっていて ホコリだらけで 反りがグワングワンになっていた 無垢の板を 電動かんなと 手がんなで 平面な板にするところからスタートしました。
時計の目盛り?飾り?文字?を イイ感じに作りこむ技術が無いので、木栓を挿しんでから5角形になるように削りこみ ささやかな 飾り目盛りと しています。
時計 diy 自作 手作り時計
木工の手作り時計diyで 最も難しい作業は(たぶん? おそらく?)ムーブメントのシャフトが通る穴を 正確にあけることです。
手作り時計用ムーブメントの説明書に従って ボール盤で直径8mmの穴を開けます。このときに ムーブメントのシャフトが通る穴は、文字盤の平面に対して 垂直に貫通している必要があります。
文字盤に対して 穴が垂直に開いていないと、文字盤の上で 一定の距離を保ったまま 針が回転できなくなってしまいます。
(sin1度の値は 約0.017です。穴が 1度傾いたとき 半径10cmの位置では 針の高さが約1.7mm変わることになります。たいしたことのない数字に思えるのですが、文字盤と針の距離が10mm程度なので、1mmずれるだけで 見た目の違和感が それなりに大きくなります。)
ボール盤のテーブルに こそこそとマスキングテープを貼って、文字盤の表面と ドリルが垂直になるように 調整します。
(文字盤に使おうとしている 無垢板の表裏が 完全に平行な面内にあれば、こんなめんどうなことは考えなくても大丈夫です。)
ムーブメントが収まる穴を掘る 手作り時計
次に ムーブメントがおさまる穴を掘ります。
ボアビット(フォスナービット)を使って ゴリゴリ掘ります。このような穴掘りを行うとき ボール盤は 本当に便利です。
(最近 アジトの道具が増えてきて diyから 工場に変わりつつあるような そんな気がしています。)
無垢板の厚みが 約40mmあるので、厚物専用ムーブメント(sp-400)のシャフト有効長(18mm)になるまで、文字盤を掘りこむ必要があります。
文字盤を作る 自作時計 diy
時計の文字盤を 作りこみます。
反りでグワングワンだった板の厚みを 電気がんなで 大まかに整えます。その後で 板の裏表がなるべく平行な面内に収まるように 手がんな(普通の鉋)を使って 平面を作りこみます。
鉋(かんな)で仕上げた後で 240番 ⇒ 320番まで 紙やすり(ペーパー)をかけ、ワトコオイル ミディアムウォルナット色を塗りこみました。
12時の位置と 6時の位置に、木栓を使って 飾り目盛りを作ります。あらかじめ開けた穴に 12mmの丸棒を打ちこんでから、(上の絵のように下駄を履かせつつ)目盛りの高さが約5mmになるように 切り取ります。
▲↑▲ まずは こんな感じ。
▲↑▲ 次に こんな形の治具と 細工用の小さいのこぎりを使って 木栓の形が 5角形になるように 角を切り落としていきます。
▲↑▲ 治具を回し 切り落とす角度を変えながら 5回分 同じ作業を繰り返すと、こんな形の5角形に 木栓の頭を整形することができます。
▲↑▲ 色をつけるとこんな感じ。
▲↑▲ 6時の位置の 目盛りは 3角形にしました。
できました。
無垢板の文字盤が 完成です。あとは気が済むまで 表面を磨いて ツヤを出します。
diy 自作の壁掛け時計を組み立てる
壁掛け時計なので 壁にかけるためのフックを取りつけます。
なるべく簡単で 強度が出そうな作り方を いくつか考えた中で、引き出し用の取っ手を 流用する方法を選びました。
ムーブメント(sp-400 株式会社 誠時)を取り付けます。
ここまでくれば ルンルンで針(sh-8bk 株式会社 誠時)を差しこみます。
単三電池をいれて 時刻をあわせて 壁掛け時計の完成です。
こんな感じ。
文字盤の どっち側を 12時の目盛りにしようか(どっちを上向きにしようか)とても悩みました。
▲↑▲ 反対向き(さかさま)も よさそうだったんですが、木目の向きから 木が生えていた時の上向きを想像して 木が生きていた時の上向きと 同じ向きが上になるように、12時の目盛りの位置を 決めました。
youtubeやblogで 多くの先人達が 木工の 自作diy時計の作り方を 掲載しています。いつも いーなーと思って 見ていました。
ボール盤を導入した理由のひとつが ムーブメントが収まる穴を 楽に 掘るためでした。想定通りの使い方ができて ちょっとした自己満足を味わいました。
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