知っている人は 知っている カミヤ先生の馬(カミヤ式のウマ)を作りました。
「Youtubeで 木工 diy 関連の動画を見ていると 絶対に出てくる」それが カミヤ式のウマ(作業台)です。
ホームセンターで売っている ツーバイフォー(2×4)材と ツーバイシックス(2×6)材を使って カミヤ先生の カミヤ式の馬(ウマ)を作ります。
カミヤ式の馬 カミヤ先生のウマ diy
カミヤ先生が いつもの動画で使っている 天板の幅が広めの 馬(ウマというか作業台)を作ります。
カミヤ先生が販売している カミヤ式DIYキット「馬」よりも 幅広の天板になるように、ツーバイシックス(2×6)材を天板に選びました。幅が 約140mmの材料です。
作業台には、作業中に ちょっとしたものを置いておきたい用途もあるので、幅広の天板で 馬を作ることにしました。結果的に、幅広天板は とても使いやすく 大正解です。
材料は ホームセンターで手に入るSPF材を使い、ワトコオイルの ミディアムウォルナット色で色付けをしました。
各部材の寸法は カミヤ先生の動画を参考に決定し、作業馬(ウマ)の高さが 約700mmになるように 脚の長さを決めました。
ツーバイフォー材の木取り 作業馬
反り(曲がり)と ねじれが少ない材料(spf材)を ホームセンターで選びます。
大きな節をよけて 木取りをします。天板の上面高さが 約700mmになるように 脚の長さを決めました。
木取りのときに どうしても よけきれない 大きめの節に対して、あらかじめ トリマーを使って 1段(1mm強程度)の掘りこみをします。
そうすることで 鉋身(刃)が 硬い節の部分に当たらなくなるので 鉋(かんな)が かけやすくなります。
▲↑▲ このような トリマー用のテンプレートを作って 正方形の掘りこみを量産します。テンプレートを 1度作ってしまえば 短時間で 加工ができます。
ツーバイシックス(2×6)材の天板は 節の少なさよりも ねじれの少なさを重視して 材料を選んだので 大きめの節が たくさんありました。
芯を持った材料だったので、乾燥が進んだときの ひび割れが 今以上に進まないように(気休め程度の加工ですが)背割りのような溝を 丸のこで 掘りました。
また、断面が台形になるように(ちょっとオシャレ?)丸のこを使って 側面を整えます。
鉋(かんな)で 表面を整えます。使っていくうちに 再度 反りが進むと思いますが、現時点で できるかぎり フラットな表面を作りこみました。天板の長さは 約900mmです。
脚の下側(土台?)になる部材(部品?パーツ?)の 断面を45度に落とします。
脚と天板の間に 斜めに取りつける 筋交い?のような補強の部品も 45度に整えます。
ホームセンターで材料をそろえて 切って 切って 部品をそろえると それなりに大変です。カミヤ式DIYキットの馬は 最初から部品が 切りそろえてあるそうで、そういう意味で ラクチン(作業時間の短縮)ができるのかと そう思います。
溝加工 丸のこ 馬 カミヤ式
(たぶん ここが 一番難しい と思われる)天板に 脚をさしこむための 溝加工をします。
溝の幅を決める 最も外側の のこ溝だけは 電動丸のこではなくて 手のこで 加工すると 溝の幅を正確に決めることができます。
▲↑▲ このように のこぎりガイドを使って(どんな木片でもいいので のこぎりの刃を 何かに押しつけながら ノコをひく)溝をほると 思い通りの位置に 直線に近いのこ溝が掘れて 大きな失敗は 少なくなります(と思います)。
▲↑▲ 脚になる部品を はさみこむようにして のこぎりガイドの位置を決めます。このように現物の大きさを 直接的に 溝の幅に落としこむことで スカスカになることも キチキチになることも 防ぐことができます。ちょうどよい幅に 溝が加工できます。
外側の溝を2本分 手のこで じっくりと寸法を追いこみながら ひきます。残りは カミヤ先生の動画のように 深さをそろえて 電動丸のこで ざっくりと 切りこみをいれます。
のみを入れる前に「どの位置まで 切り落とすのか」という目印線を カッターなどで 切りこんでおく、予定外の部分まで のみが入ってしまったり 欠けてしまったり することを 防げます。
なにより 仕上がりが きれいになります。
最後の深さ調整は プランジ刃のついたビットを使って トリマーで加工すると、均一な深さに 仕上がります。
このときも なんでもいいので木片を 定規代わりのガイドに使うことで 予定外の部分に傷をつけてしまったり 欠けてしまったりという事故を 防げます。
脚の大きさにあわせた オーダーメイドの溝加工(溝幅)になっているので、どの脚が どの溝に収まるのか 印をつけて 管理する必要があります。
少し手間はかかりますが、ちょっとした工夫で ピッタリ収まる溝加工に 仕上げることができます。
木工の本を読んでいると「大入れ」という名称の つなぎ合わせ方法として 紹介される 木と木の組み合わせ方になります。
カミヤ先生の動画のように 電動丸のこだけで バーっと加工ができるようになるには かなりの熟練が必要なんだと思います。
穴あけ ダボ 木栓の穴をあける
丁寧に仕上げたいので、ボール盤を使って 木栓(ダボ)用の穴を開けます。
12mmの 竹用ドリル(株式会社 スターエム)を使っています。時間があるときに 埋め木錐(ウメキキリ)を使って 木栓を作ります。
木取りのときに 穴位置に 大きな節がこないように配置すると、失敗が少なくなります。
節部分は 木が固いので ドリルの刃先が 思わぬ方向にズレて入っていきます。下穴が まっすぐ開いていないと 打ち付けるビスも 思わぬ方向に 入っていってしまいます。
ワトコオイル ミディアムウォルナット色 spf材
ワトコオイル ミディアムウォルナット色を使って カミヤ式の馬(ウマ)に 色をつけます。
ワトコオイル ミディアムウォルナットを ツーバイフォー材(SPF)に塗布すると こんな色味になります。
ワトコオイルを塗る前に 木材の下準備をします。鉋(かんな)で表面を仕上げてあるので オイルが入りやすいように 240番のペーパーで 表面を整えます。
ワトコオイルを 少量ずつ取り出せるように 100均などで売っている お醤油やソース用のボトルに ワトコオイルを移し替えます。
使いふるした靴下の切れ端に ワトコオイルをしみこませながら ちょっとずつ色をつけていきます。
ハケで塗るよりも ワトコオイルを節約しつつ 余分なオイルをふき取りつつ 塗ることができます。
節の部分や 亀裂が入っている部分、ひび割れの部分などは、歯ブラシや 綿棒を使って 奥までオイルが しみわたるように 塗り進めます。
1回目の塗装が終わったら 1時間くらい休憩して、みんな大好き ワトコオイルの ウエット研磨で 2度塗りをします。400番のスポンジヤスリを使っています。
毛羽立ちが落ちればいいくらいの力加減で オイルをつけながら サッとなでる感じで仕上げます。
こんな感じ。
作業馬(ウマ)として使うのが もったいなくなってしまうくらいの しっとりとしたツヤのある いい感じの木肌になりました。
ワトコオイルは 200mlの缶を用意しまして、2脚の馬を塗って ギリギリ足りるくらいの量でした。足りなくなりそうで 危なかったです。
カミヤ式の馬を組み立てる
ワトコオイルによる塗装が終わったら いよいよ カミヤ式の馬の 組み立てです。
地面に対して垂直な方向にドリルやビスを打てるように 材料の置き方を工夫します。
(マニアックな話です ⇒)半ネジのコーススレッドではなく、ネジの座面(接触面積が広くなるように)が大きいネジ(ワッシャーを組み合わせる)を使っています。半ネジのビスを打ったときのような 引き寄せ効果を再現するためには、ビスが通る穴のサイズを工夫する必要があります。
コーススレッドを使った 木工接合の 破壊実験動画を見ていると、コーススレッドのネジ底面(逆三角錐形状の部分 ラッパ形状の部分?)が 木材を突き抜けて 破断にいたるような 破壊の様子が 多いような気がします。
ということで ネジの座面が 木材を突き抜けるような破壊を なるべく回避したいので、ネジの座面がテーパー形状(ラッパ形状)になっているコーススレッドではなく、ネジの座面面積を なるべく広くとれるネジ(トラス頭のネジを使ったり ワッシャーを組み合わせたり)を 使って接合するようにしています。
ひとまず 天板と 脚と 土台?を組んでしまいます。
▲↑▲ このように定規(なんでもいいので まっすぐな棒)を使って 土台が 脚に対して 90度に 取り付けできていることを 確認しました。
あわせて 両側の土台が およそ平行に組めていることも 確認します。
また、脚に対する土台の向きが 互い違いになるように 取り付け方向に間違いが ないように 注意して組み立てます。
脚に対する土台の取り付け向きを間違うと このような 互い違いの重ね合わせが できなくなります。
▲↑▲ 土台を脚に組むときは このような感じでクランプを組み合わせて 土台を脚にクランプしました。
脚に対する土台の位置を しっかりと決めるために あらかじめクランプした状態で下穴をあける必要があります。
補強部材の取り付け方法 カミヤ式の馬
カミヤ先生の動画のように 天板と脚に対して 裏側となる方向から 補強部材を取り付けようとしましたが、上手くできませんでした。
ビスが斜めに入るので 補強部材がクサビのような働きをしてしまい、天板と脚の垂直な接続を 狂わせてしまいます。
というわけで ビス穴が表に出てしまうんですが、外側から(天板も脚もどちらも)補強部材にビスを打って 固定しました。
▲↑▲ この写真で分かるように 脚も天板も ばっちり外側から 2本ずつ ビスを打って ななめの筋交いのような補強板を 固定しています。
▲↑▲ このようなクランプのかけ方で ななめの筋交いのような 補強部品を固定して、下穴を開けたり ネジを打ったりしました。
ななめ?(水平垂直以外の組み合わせ)のときは、その ななめの角度に合わせて 同じ角度のクランプ補助具?のような部品があると、しっかりとクランプで固定ができます。
脚の土台と接地点 カミヤ式のウマ
カミヤ先生の寸法をひろって 脚の土台は 約500mmの長さで 設計しました。
おかげで ものすごーく 安定しています。
馬(ウマ)を 引きずったときに 土台の裏側が キズキズになってしまうことを防ぐために、接地点を明確にすることにしました。
▲↑▲ このように 約3mm飛び出るような 木栓を 土台の裏側(地面と接触する面)に 打ちこみました。
これで、馬を引きずったときに 木栓の頭から 削れるはずです。この木栓が 削れてなくなってきてしまったら、また新しい木栓を打つことにします。
カミヤ式のウマを作りました カミヤ先生の馬
そんなこんなで、カミヤ先生の馬(作業台)が 完成しました。
まだ 木栓を埋めていませんが、しばらく使ってみて このまま 問題なく使えそうなことを確認したら、木栓でビスの頭を隠そうと思います。
(組み上げてから数日は 木が動くので ビスの増し締めが必要なような そんな気もします。)
天板の側面は およそ5度の角度で 台形になるように 形を決めました。
たかが作業台 たかが馬(ウマ)なんですが、大事に長く使いたいので ちょっとだけ見た目(デザインと色)に こだわりました。
ワトコオイルの ミディアムウォルナット色は 今回初めて使いました。主張がひかえめの どこにでも解けこみやすく なじみやすい とってもいい色だと思いました。
カミヤ先生の動画では カミヤ先生が サクッと 簡単に 組み立てているように見えますが、実際に作ってみると「とっても」大変です。
カミヤ先生のyoutubeでは、diyを はじめたばかり人に対して「とりあえず最初の作品として 作ってみれば!」という雰囲気になっています。
(これは個人的な感想ですが diy初心者?の人?には まぁまぁ重い課題だなぁ と思いました。)
というわけで、カミヤ先生の カミヤ式の馬(ウマ)を作りました。
欅(ケヤキ)のコンソールテーブルを作りました ⇒ ケヤキのコンソールテーブルを作りました