ふたたび 木の時計を作りました。欅(ケヤキ)の置時計です。
気がつけば3月です。花粉がつらたん。
壁掛け時計に続き 木の置時計を作りました。アジト(おうち)の倉庫に転がっていた 欅(ケヤキ)の木切れを使います。
2種類の形を 同時進行で 作ってみました。前回と同様に 「株式会社 誠時」の 手作り時計用ムーブメント(sp-400)と 針(sh-4bk)を使っています。
ムーブメントには いくつかの種類があって、sp-400は 厚みが18mmまでの板を 文字盤として利用することが可能です。
時計 diy 自作時計 手作り時計
穴ぼこだらけで グワングワンの 欅(ケヤキ)の端切れを使います。
節というか 穴というか なんというか。
両面を よーく観察して 使えそうな部分だけを取り出します。
こんな形。
もう1枚 別の板(こっちもケヤキ)から なんとなく 形を抽出しました。
▲↑▲ このように 反りと ねじれで グワングワンなので 電気かんなと 普通の鉋(かんな)の合わせ技で 両面を できる限りの平面に 近づけます。
手作り時計の ムーブメントを 収める
板の 両面の具合が整えば 大変な作業はひと段落。
ムーブメントのシャフトが通る穴を 時計の文字盤に対して垂直になるように 開けます。ここが ちょっとめんどくさい。
▲↑▲ こんな感じの型紙を作って おさまりの良さそうな 針の中心位置を想像します。
同様に ムーブメントを収めるための掘りこみ位置も 型紙を使って検討をつけます。
ボアビット(フォスナービット)を使って ゴリゴリと掘りこみます。
おおまかに穴をあけて
ノミを使って 細かい調整をします。
壁にかけることも想定し 壁にかけやすそうな細工を ざっくりと しました。
時計の文字盤を磨く
ここまでできれば もうちょっとで完成です。
いつもは亜麻仁油ですが、今回は えごま油(TOPVALU)を塗りこみます。
てろてろ(つやつや)です。
600番の耐水ペーパーを使って えごま油をつけながら 油研ぎを行いました。
いつもと同じ方法で ささやかな目盛りを埋めこみます。
ムーブメントを組みこみ、倒れないように自立させるためのつっかえ棒も 打ちこみます。
針を 慎重に組みこみます。繊細と思いきや 金属製(おそらくアルミニウム)なので、ちょっとくらい曲がっても 元に戻すことが可能です。
うーん。めっちゃいい。
乾燥による ひび割れも。「まぁ味かなぁ」と思うことにします。
木の置時計 欅 ケヤキ 手作り時計
というわけで 木の置時計が 完成しました。
今回は 樹種が分かっています。欅(ケヤキ)です。
きれいな木目が浮かび上がりました。
こっちは こんな感じです。
もうちょい赤身の部分が 欲しかったと思います。
木裏は ばっちり赤身です。こっちを表側(文字盤側)で作ればよかったのか、セオリー通り木表を表にして作るべきなのか、どっちが正解なのか よく分かりません。
赤身の部分が 木表側に出ているような 中心に近い材料で作れれば たぶんそっちが正解です。
ひとまずこれで 手作り時計を3つ作りました。本当になんとなくですが、上手に作るための勘所が分かってきました。
オイルフィニッシュで仕上げてありますが、ここから乾燥が進むにつれて ひび割れや 反りや ねじれが 出てくるはずです。
文字盤から 針までの距離が 1cm以上あるので ある程度までの 反りや ねじれには 対応できますが、どこまで木が動くのか 正確な予想は できません。
木の壁掛け時計を作る ⇒ 時計 diy 木の壁掛け時計を作りました