古い自転車を修理する 後編

ロッドブレーキの古い自転車(光自転車)を修理しました。後編です。

トップチューブが 地面と平行(ようするに水平)な自転車に乗りたくて、古い軽快車(男自転車)を買いました。

▲↑▲ この自転車は、前後のタイヤ ホイールとハンドルが外され フレームだけの状態で、アジトに着荷しました。

▲↑▲ 分解できる部品を すべて分解して フレームに色を塗って組み直しました。

この記事の続きです ⇒ 古い自転車を修理する 前編

フレームに ブレーキロッドを組む

フレームに ブレーキ用のロッドを組みつけます。

現在主流の自転車は ワイヤー(細い金属線を編んだもの?)によって ブレーキや ギヤを制御していますが、昔の自転車は ロッド(細い金属棒)によって ブレーキを 制御していたようです。

▲↑▲ 分解する前に撮っていた写真を見ながら、元の状態に戻します。

▲↑▲ ボトムブラケット付近は、線バネが かかっています。

▲↑▲ バネとフレームが接触する面、ブレーキロッドの部品がお互いに接触する面には、グリスを塗布します。

▲↑▲ 後輪のブレーキとの接続部分など、調整が必要な部分は 仮組の状態です。

▲↑▲ ヘッド付近も同様に 事前に撮っていた写真を見ながら組みつけます。

▲↑▲ 昔の部品は ひとつひとつに JISのマークが刻まれています。

▲↑▲ フレームに ブレーキロッドを組みつけました。次はハンドル周辺の部品を 元に戻します。

ハンドルに ブレーキレバーを組む

ブレーキレバーと ブレーキロッドの接続部分?を ハンドルに組みつけます。錆と汚れを落とし 油を入れたいので、1度分解して 洗浄して 元に戻します。

▲↑▲ このように ハンドルは外された状態で着荷しました。

▲↑▲ ブレーキを開放するため(ブレーキレバーを戻すため)の線バネが組まれています。

▲↑▲ 分解する前に撮った写真を見ながら 元の状態に組み戻します。

▲↑▲ できる範囲で 部品の錆を落として きれいに洗浄してから組みつけます。

▲↑▲ バネがかかったり 部品同士が接触して動いたりする部分には グリスを塗りながら組みつけました。

革のサドルを組む

この自転車とは別に ヤフオクちほーで革のサドルを買いました。

▲↑▲ サドルのフレーム?の錆を落とすため、サドルとフレームを分解します。

▲↑▲ サドルの革を張るための機構です。

▲↑▲ このボルトとナットを組み合わせて回転させることで、サドルの革の張りを調整することができるようです。

▲↑▲ 元に戻せるように写真を撮ります。

▲↑▲ 分解して 錆を落として 洗浄します。必要に応じて グリスを塗布しながら組み立てます。

▲↑▲ サドルにも 革用のオイルを塗布してから、元のように組み立てました。

▲↑▲ やぐらと呼ばれる サドルを取りつけるための金具を使って、サドルをフレームに戻します。

▲↑▲ ハンドルがついて サドルがついて、自転車らしくなってきました。

フェンダーを取りつける

前後のフェンダーをフレームに取りつけます。

▲↑▲ さびてしまっていたボルトとナットを 分解します。

▲↑▲ 錆と汚れを落とします。

▲↑▲ フェンダーのマスコット(風切り)も きれいに磨きました。

▲↑▲ 元通りに組み立てます。

▲↑▲ 前輪のフェンダーは こんな感じです。

▲↑▲ 後輪のフェンダーは こんな感じです。フェンダーがゆがんでいて タイヤとフェンダーの隙間が均等になりません。できる範囲で調整しました。

前輪用のブレーキシューを取りつける

前輪用のブレーキシューを取りつけつつ、ブレーキロッドの長さを調整します。

▲↑▲ 好みのハンドル位置に調整しようとすると ブレーキロッドの長さが長かったので、ブレーキロッドを2cm短く切断します。

▲↑▲ ブレーキのロッドを連結します。

▲↑▲ いびつな形に削れてしまっていたブレーキシューを削りなおし よき塩梅に調整します。

▲↑▲ さすまたのような形の部品の形状と ブレーキシューのゴムの形状を何度も調整し、ブレーキが正常に機能するように組み立てます。

▲↑▲ この部分の組み立てが とても難しかったです。

フロントフォークに取りつける ブレーキシューの位置が案内されるような 丸穴の開いた部品によって ブレーキシューの位置が決まるものだと考えていましたが、そうではありません。

ブレーキシューのゴムの形状と ホイールリムに対する ブレーキシューのゴムの角度によって、ブレーキシューが リムから外れないで ブレーキとして作動するかどうか決まるような感じでした。

ロッドブレーキの自転車は、前輪用ブレーキシューの位置調整が(慣れてしまって仕組みを理解するまでは)とても難しいと思います。

細かい部分を調整する

部品がそろってきたので 細かい部分の調整を行います。

▲↑▲ ハンドルにグリップを取りつけます。

▲↑▲ カップアンドコーン式のボトムブラケットの 玉当たりを調整します。また クランクとペダル、チェーンを取りつけます。

▲↑▲ ホイールの振れ(フレ?)を取ります。

前輪も後輪も 左右に5mm程度の振れがでていて、パンクした状態で走って 段差を乗り越えたときについたような 局部的な曲がり(というかへこみ)があるリムでした。

なるべく真円となるように 縦振れと横振れを1mm以下におさえつつ、スポークテンションも均等になるように調整しました。

古い自転車を修理しました

古い自転車を修理しました。

細かい部分の調整が まだたくさん残っていますが、乗りながら使いながら調整します。

▲↑▲(正式名称はよく分かりませんが)ペダル側のクランクも 後輪側のスプロケット(フリーギヤ)も 真円ではありません。楕円です。手で回してみると 明らかに縦振れが出ていて、チェーンの張りが 一定になりません。(もちろん 乗ってしまえば それを感じることはありません。)

▲↑▲ ギヤの歯数は 前側が44歯、後側が20歯です。ギヤ比は 2.2ということになります。26インチタイヤなので 重くもなく軽くもなく、ちょうどよい進み心地です。

▲↑▲ 革サドルは お尻が痛くなります(見た目はかっこいいです。)革の張りを かなり緩く調整して 革が柔らかくなるまで待ちます。

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