「アサヒペン 水性ステイン オイルステインの水性タイプ」と「TOPVALU アマニ油」を使って 赤松材に 色をつけます。
着色のコツは 余分な塗料を すぐに拭き取ることです。
木材に浸透する(しみこんでいく)タイプの塗料なので、木材に吸収されなかった余分な塗料を しっかりと拭き取る必要があります。
余分な塗料は すぐに拭き取る
余分な塗料をそのままにしてしまうと、木材が吸収できず表面に残った塗料がムラになってしまいます。
ハケで塗っても スポンジなどで塗っても、しみこまなかった余分な塗料を しっかりと きっちりと ふき取る必要があります。
そうすることで 不自然な色ムラを 最小限に抑えることができます。
ステインタイプ(オイルステインや水性ステインなど 名称はメーカーによって様々ですが、塗膜を作らずに 木材に浸透するタイプ)の塗料は(名前が示すように)塗膜を作らずに 木材に浸透することで 色がつきます(染まっていくイメージ)。
色を濃くしたい場合は、着色 ⇒ 乾燥 ⇒ 着色 ⇒ 乾燥という工程を 何度か繰り返す必要があります。
木目を強調させたい場合は、乾燥後に かるーくサンドペーパーをあてて 削ってから 重ね塗りをします。
夏目と冬目で(塗料の)染みこみ具合が違うので、軽くサンディングすることで 染みこみが悪かった方の木目から 着色部位を削り取ることができて、木目のコントラストが強調されます。
塗装1回目 ⇒ 軽くサンディング ⇒ 塗装2回目 と重ねていくことで、表面が滑らかになり 自然なツヤがでるようになります。
空研ぎ用のペーパー(240番か320番くらい)が、目詰まりが少なく 使いやすいです。
▲↑▲ モミの木に着色を行っています。
塗ってから組み立てる
「アサヒペン 水性ステイン オイルステインの水性タイプ」は 着色後 しっかりと乾燥していれば 木工用ボンドが効きます(効いていると思います)。
重ね塗りをしながら サンディングしつつ 表面を整えることを考えると、組み立ててからの塗装は 手が入らなかったり 満足にサンドペーパーが届かない可能性が高かったりするので あまり都合が良いとは言えません。
先人のyoutubeやblogを見ていると 組み立ててから ⇒ 塗っている 人達が多いような気がしますが、僕は 塗ってから ⇒ 組み立てています。
組み立てがすべて終わってから「TOPVALU アマニ油」を塗りこんでいます。このオイルフィニッシュ(オイル塗装?)も 余分な油を 完全に しっかりと しつこいくらいに 拭き取る必要があります。
ペーパー(キッチンペーパーを使っています)に 油がつかなくなってからも しつこく磨きこむことで 自然で深みのあるツヤを出すことができます。
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以下 もうちょっと詳しく書いています。
木工における「どうやって色をつけるのか問題」という沼(ヌマ)に かなりしっかりと おぼれています。
アサヒペンの水性ステイン(オイルステインの水性タイプ)と TOPVALUのアマニ油を組み合わせて 赤松材に色をつけるために 試行錯誤している過程です。
ちょっとウダウダと書きますが、最終的には 上の写真のような色味と雰囲気に たどり着きます。
水性ステイン(アサヒペン)の色は ダークオークです。
塗装の下地を整えるために 鉋(かんな)がけの練習をしていて 刃物のこと 裏金の出し方のことを 書いています。
アサヒペン 水性ステイン ライトオーク ダークオーク
巷(ちまた)には 数多くの オイルステイン系の塗料が 売られています。ワトコオイルやオスモカラーなどなど。
アサヒペンの水性ステインの良いところ ⇒ それは 臭いが(オイニーが!)ほとんどしないところです。
ワトコオイルも オスモカラーも (僕の まったくの 個人的な感想ですが)とにかくニオイがきつくて 1日や2日 乾燥させたくらいでは アジト(おうち)に 持ち込めませんでした。
いっぽう アサヒペンの水性ステインは ほんっとうに 無臭です。ここが アサヒペンの水性ステインの 良いところです。
アサヒペン 水性ステインの良くないところ ⇒ これは好みの問題もありますが、つや消しに仕上がるところです。
ワトコオイルで仕上げたような つや消しなんだけど つややかな(矛盾した表現だが)表情には なりません。
そこで、アサヒペンの水性ステインで仕上げたうえで 亜麻仁油を塗りこむ作戦を 展開します。
塗装下地を作るために 鉋(かんな)を練習する
なぜカンナなのか。
買ってきたまんまの材料は 表面に凹凸があります。
木材表面の 凹凸(おうとつ)と 傷(キズ)の形状から おそらくですが 自動かんな(プレーナー)を通したときの刃物キズ。
また、プレーナーを通すときに逆目になってしまった面は 木目が毛羽立っています。
これらの凸凹を きれいに 平らにすべく 鉋をかけます。
でっ!
なぜ鉋(かんな)なのか。なぜサンダーでは ないのか。
ランダムサンダーという 円盤状のディスクが回転するサンダーで ずーっと下地処理をしていたんですが、とにかく時間が かかるんです。
プレーナーを通したときの刃物キズ(ナイフマーク)が、なかなか消せません。
というわけで、鉋を練習することにしました。
鉋(かんな)を使いこなすことは、とっても難しいです。買ってきたまんま 吊るしの状態では、使うことができない道具です。
上手く削れないことが 頻度高く あります。理想からは ものすごーく遠いです。
ステインと かんな仕上げ
ところで
結局のところ 水性でも油性でも ステインで塗装するために、かんな仕上げで きれいに削った面に もう1度 紙やすりを かけることになります。
それでも ひとまず 鉋で上手に削れるようになることを目指します。
水性ステインの話から ものすごく 大きく脱線します。
上手に鉋をかけるためには、かんなの刃が、良く切れる必要があります。そして、良く切れる刃を得るためには 刃を研ぐ必要があります。
刃を研ぐためには 砥石が必要です。
んで、アジト(おうち)の物置に眠っていた 先祖代々使われている?砥石を ゴソゴソと 引っぱり出しまして。
砥石を直すところから スタートします。
これ。とても大事な作業だったようで、砥石の平面が出ていないと 鉋の刃は 上手に研ぐことができませんでした。
砥石を直すために アジト(おうち)の庭に転がっていた コンクリートブロックを使います。
水をつけながら 砥石をコンクリートブロックにこすりつけて ゴシゴシして 平面になるまで削ります。
砥石の平面がでたところで、ようやく 鉋の刃を 満足に 研ぐことができます。
鉋身 鉋刃と 裏金の位置
2枚刃の鉋の場合、「裏金」という 鉋刃を抑える金物を 鉋刃と合わせて差しこむような構造になっています。
この裏金を どの位置まで出すのかが とても大切だということに 最近 気がつきました。
鉋刃を どれくらい出している状態なのかにも よりますが、裏金の先端と鉋刃の距離が 近すぎても遠すぎても 上手く削れません。
もちろん 下端(したば)の状態にも 大きく左右されるのだと思いますが、鉋身の出具合とあわせて 裏金の位置をしっかりと調整することが とても重要でした。
きちんと測ったわけではありませんが、0.2mm~0.5mmくらいの距離に調整したときが 最も上手く削れるような気がします。
もっと練習します。
水性ステイン用の下地を仕上げる 赤松材
アサヒペン 水性ステイン用に 下地を仕上げます。
鉋で ナイフマークや 逆目の毛羽立ちなどを 削った後で、あえて サンドペーパーで表面を荒らすような作業をします。
(せっかくキレイに仕上げたのに モッタイナイ!)
サンドペーパーの番手は 180番を使いました。サンドペーパー ⇒ 水ぶき ⇒ サンドペーパー ⇒ 水ぶき ⇒ サンドペーパー を繰り返して、表面を整えます。
上の絵は アサヒペン 水性ステイン ライトオーク色を 塗っています。
水性ステイン ⇒ 400番のサンドペーパー ⇒ 水性ステイン というように、かるーくですが 塗装と塗装の間にも サンドペーパーをかけています。
水性ステインに 亜麻仁油 アマニ油を塗りこむ
ワトコオイルの主成分は 亜麻仁油?
オスモカラーの主成分は ひまわり油?
本当か嘘か 分かりませんが、ググるとそんな記事にも たどり着きます。
近所のスーパーで 一番安価な アマニ油を買ってきて 水性ステインの上に 塗りこみます。
アマニ油 ⇒ 400番のサンドペーパー ⇒ アマニ油を塗りつつ 400番のサンドペーパーで研磨しつつ ふき取ります。ウエット研磨?と呼ばれる?方法です。
しっとりとしたツヤが 出て なかなかイイ感じです。
同様の手順で、ダークオーク色も 試してみました。上の絵の下側がライトオーク色、上側がダークオーク色です。
TOPVALUのアマニ油は たぶん 無臭です。よーくニオッてみると わずかに香りがあるような気もしますが、ほぼ無臭です。
塗ったあとの ベタツキは 本当に少しだけ 2-3日だけ 残りますが、それ以降はサラッと乾燥します。
アサヒペン 水性ステイン ダークオーク色 ⇒ アマニ油の組み合わせです。上側の埋め木が細工してある方は、アマニ油を塗りこむ前です。
アマニ油を塗りこむことで 色味が濃くなる方向に 変化します。
また、写真だと ツヤの違いが 分かりにくいですが、実物は かなり 違って見えます。
うーむ。
木材の塗装は 奥が深いです。
いろいろと 調べている途中で、ヒマワリ油やアマニ油にドブ漬けする方法を紹介している 木工食器を作っている職人さんのwebに漂着しました。
そのwebを見て
ワトコオイルやオスモカラーなど 有名どころのオイルは いろいろとありますが 食用の油を買ってきて 試してみようと 思ったのでした。
花台を作る ⇒ もみの木で 花台を作りました