ケヤキのコンソールテーブルを作りました 横長の机

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古民家の玄関に おいてありそうな ケヤキ(欅)のコンソールテーブルを 作りました。奥行きの短い(浅い)横長の机です。

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天板は アジト(おうち)の倉庫に転がっていた ケヤキ(欅)の耳付き1枚板です。脚は ワンバイ材(1×3)として売られているSPF材を使いました。

ワンバイ材 ツーバイ材 の規格サイズで販売されている材のうち ワンバイフォー材(1×4)は(丸太から製材するときの都合で?)芯を持っている材料が 多い気がします。

ワンバイスリー(1×3)材ならば 芯を含まない部位の ねじれや曲がりの少ない材料を選びやすかったので ワンバイスリー(1×3)サイズのSPF材を選びました。

コンソールテーブルの大きさは 高さ 約80cm × 幅 約130cm × 奥行き 約30cmです。耳部分があるので 実際に使える有効な面積は ずっと狭くなります。

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「アサヒペン 水性ステイン オイルステインの水性タイプ」の オーク色を使って 欅(けやき)の天板に着色をしました。

色付け後に「TOPVALU 亜麻仁油」を使って オイルフィニッシュ?をしています。(ひらたくいうと スーパーで売ってる食用油を 塗って表面の保護と つや出しをしています。)

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「アサヒペン 水性ステイン オイルステインの水性タイプ」で着色後に 1週間程度の乾燥時間を取りました。

乾燥時間を長くとることで 亜麻仁油の吸い込みがよくなり 乾燥が早くなるような(気がします。)

ケヤキの コンソールテーブルを作る

アジト(おうち)の倉庫に転がっていた天板を およそ130cmの長さに切断します。

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鉋(かんな)をかける時に 逆目にならないように 樹がはえていたときの上向きを チョークで描きこんであります。

けやき(欅)は ちょっとやそっとの工夫では どうしようもないくらいに あばれる ねじれる 曲がる 樹種らしいです。

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気休め程度 の工夫ですが アリ継ぎを使って 反り止めの細工をしました。

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(作った人の気持ちの問題 かもしれませんが)アリ継ぎで反り止めが入っていると なんとなく カッコよく見えるかと そう思います。

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反り止め材を 脚のメインフレーム部分?に ひっかけることで ケヤキの 天板を支持する構造です。

なので(反り止めをふくめた)天板は 載っているだけ(ビスなどの固定は無し)の状態です。

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ケヤキの 耳付き天板の 目途がたったので、次は脚を SPF材で組みます。

奥行きが短い ケヤキの 横長の机を作る

ワンバイスリー(1×3)サイズのSPF材を 加工します。

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ホームセンター(ホムセン?)で購入できる SPF材は 角が丸めて(R処理)あります。R処理された部分を切り取って ピンピンの角を出すところから 始めます。

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丸のこで 幅の薄い材を 縦方向にひくのは とても危険な作業だと思います。

材を 直接的に スタイロフォームなどに ビスで固定して、完全に動かないようにしたうえで 丸のこを入れていきます。

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SPF材の下準備ができたら がんばって 地道に 地味に 慎重に 材を刻みます。ぎこぎこ。

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木取りのときに どうしても よけきれなかった大きな節は 鉋(かんな)をかけるときに 邪魔になります。

なので 事前に トリマーで 四角く 1mm程度の深さに 掘り込みを入れてしまいます。テンプレートを作ることで 同じような形の正方形を 量産できます。

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ちょうどよい隙間で 脚が 木が 組めるように 何度も仮組をして 刻みのサイズを 調整します。

けやきの コンソールテーブルの 塗装と組み立て

脚を組み立てる前に SPF材に色をつけます。

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「アサヒペン 水性ステイン オイルステインの水性タイプ」の ダークオーク色を使って 加工が終わったSPF材に着色 塗装をします。

相欠き継ぎで ぴったりと 隙間管理をしていたところは 塗装によって水分をふくみ 膨らんで ギチギチになります。

差し込みタイプの木組は 何度かやっているうちに ちょうどいい塩梅(あんばい)が 分かるようになります(なると思います。)

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着色後に 1週間くらい乾燥させてから「TOPVALU 亜麻仁油」を塗りこみます。油分(オイル)が染みこむことで しっとりとしたツヤが でます。

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鉋(かんな)を使って 製材時のナイフマークを消したり 反りを取ったりして 平面を出します。その後で 180番 ⇒ 240番と 紙やすりを処理することで 塗装前の下準備をします。

着色後に オイルをいれることで こんな感じの(木の)表面になります。

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ケヤキの耳付き板も 同じ手順で仕上げます。樹皮部分の腐り 傷 虫食いなどは なるべくそのまま残るようにしています。

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触ったときに 痛くないように 角だけ落とすイメージで (手抜き?)処理しています。

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亜麻仁油を塗って 俗にいう オイルフィニッシュ? オイル処理をすることで 木目が ぶわーっと浮かび上がります。

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オイルをいれて 木目がでてくるとき ワクワクして 気持ちが高揚する瞬間です。

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▲↑▲ 何も塗っていない もともとの状態は こんな感じ。

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▲↑▲「アサヒペン 水性ステイン オイルステインの水性タイプ」の オーク色を1回塗ると こんな感じです。

というわけで いよいよ組み立てます。

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アジト(おうち)の作業場で ちんまりと使おうと思ったので ビスやクギ、ボンドなどは入れないで 木を組んだだけの状態で完成にしました。

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地球に重力がある限り バラバラにならないように 組んであります。また、亜麻仁油(オイル)を入れる前に 角の塗装を わずかに 削り落として 使い込んだ感じ(俗にいう エージング加工?)をしてあります。

のこぎりで わざとキズをつけたり 金槌で わざと凹みをつくったり あんまりにも わざとらしい オールド感? アンティーク感? にならないように 言われなければ 分からない程度に 色を落としました。

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欅(ケヤキ)の耳付き1枚板の コンソールテーブル。 奥行きの短い(浅い)横長の机が完成しました。

相欠き継ぎを多用して脚を作り、トリマーを使ったアリ継ぎで 天板に反り止めを入れてます。

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ケヤキの天板に傷を入れないように 適度に気をつけながら ガシガシ使っていきます。

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組み立て途中の写真がもうちょっとあります ⇒ 奥行きの短い 横長の机を 作っています