エッセのミッションオイルを交換します

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ダイハツ エッセくん DBA-L235Sの ミッションオイルを交換します。

アジト(おうち)の エッセくんは マニュアルトランスミッションなので、オートマチックトランスミッションのエッセとくらべると 気軽にミッションオイルを交換することができます。たぶん。

エッセのミッションオイルを交換する

車体を持ちあげて 助手席側の前タイヤを外します。

こちらが、油でベトベトの ミッションケースと ドライブシャフトの根本です。(ふむー。)

「エッセを買いました」編にも 書いたように、納車時からこんな感じです。オイルもれは オイルが入っている証拠なんだと フランス人の おじさんが 話していました。

▲↑▲ 上側の24mmのボルトが フィラー(オイルを入れる)ボルトです。

▲↑▲ 下側の 同じく24mmのボルトが ドレン(オイルを出す)ボルトです。品番は 分かりませんでしたが、フィラーもドレンも おそらく同じボルトが使われています。

ドレンワッシャー ⇒ ダイハツ純正部品 90044-30178 ミッションフィラーコック G/K 税別66円

入口側も出口側も 同じボルトで 同じガスケットのようです。

新車から1回も交換されていない(もしくは数回しか交換されていない)と思うので、フィラーとドレンのボルトが ゆるめられるかどうか不安でした。

どちらも 緩められることを確認したうえで ミッションオイルを抜きます。ドロドロで ギラギラのオイルが出てきました。

エッセのミッションオイル選び

密林ちほー(あまぞん)で 上位表示されるオイルを 深く考えずに選びましたが、これが ちょっと 失敗でした。異なるオイルに もう1度交換する(やり直す)ことになります。

(なので 3日間で2回もミッションオイルを交換することになりました)

▲↑▲ エッセの説明書に記載されているメーカー指定のオイルは SAE75W-80(API分類GL-4)です。

▲↑▲ 僕が 最初に選んだオイルは トヨタ純正 ハイポイドギヤオイルLSD GL-5 85W-90 です。

トヨタの純正指定オイルだし 粘度が高くなる方向ならば 上位互換かと 思っていました。が、そうではないようです。

GL-4と GL-5は 耐荷重添加剤の量が違うとか なんとかで、GL-4規格が指定されたミッションに GL-5規格のミッションオイルを入れるのは あまりよくないそうです。

(インターネットの海に そのようなことを書いている人達が チラホラいました。実際のところ どうなのか、まったく分かりません。クワシイ ハナシハ ヨクワカラナイヨ)

そんなわけで とりあえず1回目は トヨタ純正 ハイポイドギヤオイルLSD GL-5 85W-90を 注ぐことになります。

トヨタ純正 ハイポイドギヤオイルLSD GL-5 85W-90 品番 08885-00305 4L 税込み 2870円

赤いオイルでした。

さらに SOD-1 という添加剤も 混ぜ合わせて 投入します。(SOD-1の話は「エンジンオイル交換」編のページにも 書いてあります)

ミッションケースと ドライブシャフトの接合部のオイルシールと、ミッションケースと シフトロッドの接合部のオイルシールから オイル漏れがあるので、それらが改善することを期待しています。

SOD-1の添加量は、ミッションオイル総量の約10%なので 200mlとしました。

▲↑▲ このような 漏斗(じょうご)と 外径が12mmの 耐油性のホースを組み合わせて ボンネット側から そそぎいれることにします。

▲↑▲ このあたり(ヒーターホース付近)に ホースを通します。

▲↑▲ こんな感じに すわりよく じょうごを設置できます。

▲↑▲ ホースに目盛りをふっておくと ミッションケースにどれくらい挿しこんでいるのか 確認しやすくなります。

▲↑▲ ここまでくれば あとは簡単です。

油などで ドロドロに汚れていた フィラーとドレン周辺を ザッときれいにして、ミッションケースの中に ドロドロが 入らないように 注意しつつホースを挿しこみ、ミッションオイルを 注ぎ入れます。

▲↑▲ 車体の水平を確認後、ミッションオイルの注ぎ口から ミッションオイルがあふれるまで オイルを注ぎました。

粘度が高くて 入れにくいと うわさのミッションオイルですが、すんなりと 交換することができました。

ミッションオイルを注ぎおえて フィラーとドレンのボルトを規定トルクで締めつけます。規定トルクは 39.2 ± 9.8Nです。下限側を狙ってトルクレンチでトルクをかけました。

▲↑▲ 切れている部分は見つからないにもかかわらず 油でギトギト ドロドロだった ミッション側のドライブシャフトブーツを含めて、ミッションケース周辺の油汚れをきれいにします。

▲↑▲ 手が届く範囲で 可能な範囲になりますが、食器用洗剤を使って ピカピカにします。こうすることで どこからオイルが漏れているのかなど トラブルの原因を探しやすくなります。

▲↑▲ ミッションケースと接続される シフトロッドの根本も きれいに掃除しました。

性能は まったく変わりませんが、きれいになると気持ちがいいです。

これで いつ交換されたのか分からない謎のオイル ⇒ トヨタ純正 ハイポイドギヤオイルLSD GL-5 85W-90 に SOD-1が約10%添加された状態に 交換されました。

この先は しょうもない感想を うだうだと書きます(素人が書いた 素人的な思考の お話です)。

交換後は ミッションから聞こえる ギヤのうなり音が 静かになりました(なったような気がします)。

交換後は 3速ギヤから ギヤを抜くときの ギヤの抜けが よくなりました(ミッションオイルを交換前は、他のギヤと比べると 強い力で シフトを操作して 3速のギヤを抜く必要がありました)。

(といっても 日頃は アクセルを調整して バックラッシ?バックラッシュ?が できた瞬間を狙って ギヤを抜くシフト操作をするので あまり差は感じない)

交換後は シフト操作(ギヤを入れるとき)の感触が しっとりと 感じられるようになりました(交換前は ガラスをパキッと割っていくような シフトの感覚に対して、交換後は やわらかいクッキーをボロッと割っていくようなシフトの感覚)。

交換後は シンクロのブレーキが 効きにくいような感覚がしました(シフト操作を 強引にすると ガリっと音が出る)。

交換後は ミッションオイルが冷たいときと 温まったときの 差を感じるようになりました(温まるまで シフト操作が なんとなく ゴリッとする感じ)。

ミッションオイルを交換して「ギヤがスコスコ入るようになった!」という話を よく聞くような気がしますが、そんな感覚は まったく感じられませんでした(素人インプレッション(素人評価)なので まったく参考にしないでください)。

(そもそも)日頃の運転では 荒っぽいシフト操作をしないので、ムズカシイ ハナシハ ヨクワカリマセン。

(常時かみ合いで空転しているギヤの回転数と カウンターシャフトの回転数が なんとなくそろうように、シフトアップのときは 次のギアにシフトするまでのタメ(待ち時間)を作ったり シフトダウンのときは ダブルクラッチを踏んだりしています)

GL-5ミッションオイルと真鍮シンクロの問題

ミッションオイル交換後は ミッションから聞こえるギヤのうなり音がとても静かになって(なったような気がして)ルンルンで試運転をしていましたが、ちょっとだけ気になることが でてきました。

本当に 本当に なんとなくで 気のせいかも?レベルの変化なんですが、シンクロに頼ってシフト操作をしようとしたときの シンクロの効き?が 弱くなったような そんな感覚がありました。

そこで ぐーぐる先生に「シンクロ GL-5」などと聞いてみると、GL-4規格指定のミッションに GL-5規格のミッションオイルを入れることは 真鍮製のシンクロを痛めるから そもそも よくない だなんて 書いている人を見つけてしまいました。

え。そーなの?

ここから先は ヨク ワカッテ イナイコトヲ 分かった風に書くので、まったく信じないでください。間違っていて 非科学的な可能性が いちじるしく高いです。

ギヤオイルには、金属表面に 薄い皮膜を生成し その被膜の生成と破壊の繰り返しによって 部品本体の摩耗を防ぐような機能があります(この前提が 間違っている可能性が高いです)。

ギヤオイルから硫黄のようなにおいがするのは そのためで、相手の金属が鉄の場合は おそらく硫化鉄が被膜として生成されるのでしょう。

んで

相手が真鍮(銅と亜鉛の合金)の場合にGL-5規格のオイルを入れると、(GL-4よりも GL-5のほうが)硫化が早く進んでしまい 真鍮製シンクロの摩耗による質量の減少が 設計よりも早くなってしまう可能性が あります。

GL-4規格のミッションオイルよりも GL-5規格のミッションオイルのほうが、硫化を促進させる成分が多量に含まれているので、GL-5規格のミッションオイルを GL-4規格指定のミッションにいれるのは よくないと、そんなお話のようです。

ふむ。

ここであらためて 周期表をながめると 鉄 銅 亜鉛で イオン化傾向が違うので、確かに 相手が鉄なのか真鍮なのかで 異なる化学反応が起きそうな気もします。

だけど、この目で見ながら(質量を測りながら)反応速度を調べる実験を したわけじゃないので クワシイコトハ ヨクワカリマセン。

ところで 歯車機構で作動する 動力伝達装置における 歯のあたり面は、滑りがゼロに近い(摩擦抵抗が大きい)ほうが 伝達効率的には理想状態ではないかということを ふと考えました。(なので 摩擦抵抗が小さい方向に作用するオイルなどの潤滑剤は、動力伝達効率を考えた場合には 相反する働きになってしまっているような気がします)

同様に シンクロという機構も、空転している歯車の回転速度と その軸を支えているシャフトの回転速度を 摩擦抵抗によって調整する(まるでブレーキの)ような機能を持っています。

ですので シンクロという機能だけを考えると 摩擦抵抗は なるべく大きいほうが 早く 回転速度が同調(すなわちシンクロ)するような、そんな気もします。

(ということは、ミッションオイルを新しい油に交換して、オイルの潤滑性能が復活してしまうと、摩擦抵抗が小さくなり シンクロが効きにくくなってしまい 俗にいう ギヤの入り(シフト操作の軽快感)が 悪くなるような そんな気がしませんか?違うのかな。)

とはいえ 多くの軸受け部分(摩擦抵抗は 小さいほうが望ましい)が、ミッションケースの中には含まれています。

そんなわけで ミッションオイルとは、1つの系の中で 相反する機能が求められる とても設計が難しい液体(油)であることが なんとなく想像できました。

ムズカシイ ハナシハ ヨクワカラナイヨ。

というわけで、取り扱い説明書に指定されている GL-4規格のオイルに あっさりと 入れ替えることにしました。

トヨタ純正 ハイポイドギヤオイルW GL-4 75W-80 品番 08885-00705 4L 税込み 3000円

3日前に入れて 50キロも走っていないミッションオイルを抜きます。うーわん。もったいない。

んで オイル受けに ためて じっくり観察しました。ギラギラが たくさん浮いていて、オイル交換1回では ミッション内部は完全にクリーンな状態にならないのかと、そんなことを感じました。

▲↑▲ 75W-80のほうのオイルは うすいオレンジ色 リアルゴールドみたいな色でした。

再び 注ぎ口から あふれるまで ミッションオイル(と約10%のSOD-1)を入れて 入口と出口のボルトを規定トルクで締めつけて その周りをお掃除して 作業完了です。

これで 交換後50キロも走っていない トヨタ純正 ハイポイドギヤオイルLSD GL-5 85W-90 に SOD-1が約10%添加された状態 ⇒ トヨタ純正 ハイポイドギヤオイルW GL-4 75W-80 に SOD-1が約10%添加された状態に 交換されました。

GL-4 75W-80に交換後 どうかというと・・。うーん。

シンクロのブレーキが効いていない感じも「まぁ こんなもんか?」的な なんだかよく分かりません。シフト操作で 変にギヤが鳴く感じもありません。

日頃 街中で 普通に乗っていて 普通に運転する分には、なにも違和感がありません。普通です。(すなわち 素晴らしい状態です)

(エッセくん えぴそーど6)エッセのクラッチペダルを調整 ⇒ エッセのクラッチペダルを調整します

(エッセくん えぴそーど4)エッセのウオポンとオルタを交換します ⇒ エッセのウォーターポンプとオルタネーターを交換します