エッセのクラッチを交換する 続編

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エッセ(ダイハツDBA-L235S H19年2007年7月式)のクラッチを交換しました。クラッチ交換と同時に行った作業を記録します。

クルマノコトガヨクワカラナイ素人によるウダウダです。見て見ぬふりをしながら、そっ閉じください。

インマニのステーを交換する

インテークマニホールドのステー(固定金具)を交換しました。

▲ 錆びていたインマニのステーを交換しました。(ダイハツ純正部品番号:17138-B2040)再び錆びないように(錆びないと嬉しい)錆止めを塗装しました。

▲ この部品です。錆止めの塗料は(株式会社アサヒペン 油性高耐久鉄部用スプレー)を使いました。

ラジエーターと電動ファンを交換する

ラジエターと電動ファンアッシーを交換します。

▲ 中古で車を買ったときから、ラジエータのフィンに曲がりがありました。

▲ 中古で車を買ったときから、電動ファンのシュラウド(ケース?)の取り付け部分が割れて欠損していました。

▲ 株式会社コーヨーラドのMT用の純正互換部品(品番:PL071629)です。

ダイハツ純正部品の表を見ると、MT用は(ダイハツ純正部品番号:16400-B2010)AT用は(ダイハツ純正部品番号:16400-B2120)と旧部品の番号が表記されていて、MT用もAT用も共通で新しい代替部品番号が(16400-B2150)振られています(たぶん)。

(ダイハツ純正部品で注文すると、ATFクーラーがついたラジエーターが届くような気がします。)

▲ 電動ファンアッシー TYPE B(ダイハツ純正部品番号:16360-B2180)

電動ファンは(TYPE A)と(TYPE B)の2種類の部品が供給されていて、アッシーで供給されているのは(TYPE B)です。

ラジエターキャップ(ダイハツ純正部品番号:16401-87211)、ラジエターをマウントするためのグロメット(ラジエターロアマウントラバー)(ダイハツ純正部品番号:90044-80592)、ラジエターの上部を固定するためのグロメット(ダイハツ純正部品番号:90044-80621)なども交換しました。

サーモスタットとサーモスタットハウジングを交換する

サーモスタットとサーモスタットハウジング(ウォーターインレット)を交換します。

▲ 84度開弁の純正のサーモスタット(ダイハツ純正品番:16340-B2020)に交換します。この品番でゴムのOリング(パッキン?ガスケット?シール材?)も付属していました。

▲ エア抜きの穴(ジグル弁 Jiggle valve 揺れる弁という意味らしい)が上方に向くように組み付けます。

▲(ガスケットが先に接触するので意味はありませんが)当たり面近傍をお掃除しました。

▲ ウォーターインレット(サーモスタットハウジング)も交換します。(ダイハツ純正品番:16321-B2020)

▲ サーモスタットインレット取り付け用ボルト(ダイハツ純正品番:91671-80630)

▲ DLC(OBD2)から信号を拾うタイプの水温計(株式会社ピボット WTM-R)を使って水温センサーの温度を観察します。

エアコンを使う場合は、エアコンと連動して電動ファンが作動して、水温は高くても95度くらいです。

エアコンを使わない場合は、走り出してしまえば走行風で冷却されて90度から95度くらいです。渋滞などで止まってしまうと、水温が101度まで上昇して電動ファンが作動し、93度まで冷却するような周期を繰り返します。

信号などで止まらずに4速や5速で2000回転から2500回転くらいの間、時速50キロから60キロくらい?で巡行していると、水温計はだいたい90度から93度くらいを示しているような気がします。

普通に走っていると水温が100度を超えないので、電動ファンはほとんど動作しません。(電動ファンや水温センサーなどの冷却装置がどこか壊れていて?異常な動作をしているような気がして水温計を取り付けましたが、正常だったようです。)

デフサイドオイルシールを交換する

デフサイドオイルシール(ドライブシャフトオイルシール)を交換します。

▲ バール(バイク用のタイヤレバー)でこじって外しますが、固着?しているのか、接着剤?のようなものが塗ってあったのか、かなり苦労しました。

▲ オイルシールとミッションケースの間に何か塗ってあったような跡が残りました。ダイハツの整備書を読むと、スライドハンマーに内掛け式のベアリングプーラーのようなアタッチメントを取り付けて、衝撃で抜いていくようです。

かなり力業でオイルシールを抜いたので、ミッションケースを割ってしまいそうで心配でした。(組み上げてしばらく走っていて、今のところ大丈夫です)

▲ ミッションケースのオイルシールとの当たり面を掃除してかるく磨いてから、新しいオイルシールを打ちこみます。

▲ デフサイドオイルシール 助手席側(ダイハツ純正部品番号:90043-11316)助手席側(左側)は、邪魔なものが少ないので、作業しやすいです。

▲ デフサイドオイルシール 運転席側(ダイハツ純正部品番号:90043-11317)運転席側(右側)は邪魔なものが多く、打ちこみにくいです。

ドライブシャフトを組むときに、リップ(と呼ばれる部分)にグリスを塗ります。(このグリスはあくまでも初期潤滑目的で、使い始めるとリップ部分にミッションオイルが流れ込み、潤滑されつつ、しかも漏れてこないという、仕組みはよく分からないけれどスゴイ部品だったような気がします。たぶん。)

軽量フライホイールに交換する

POWERHOUSE D.T.M 純正品加工の軽量フライホイールに交換します。

▲ 約780gの軽量化加工がされているそうです。(POWERHOUSE D.T.M こちらのお店の店主様、親切で素晴らしい人でした。)

▲ こちらがもともとついていたダイハツ純正の重量フライホイールです。(約5kgとか約5.2kgとか、そのくらいの重さらしいです。)

良いところ ⇒ どの回転数でもパワーアップしたような(トルク?とか馬力?とかは分かりませんが、交換前と同じようなアクセルの踏み方をしたときの速度の上がり方が大きい感じ?)(まるで人を1人降ろした後に感じるような軽快な感じ?)感じがします。明らかに違います。

(低回転でスカスカ?とか、そんなことはありません。回転数の変化によって違和感を感じることはありません。)

アクセルペダルを離したときの回転数の落ち込みが早くなりました。

悪いところ ⇒ エアコンを使う時(電動ファンが回るタイミングなのか?コンプレッサーのクラッチがつながるタイミングなのか?分かりませんが)エンジンに対する負荷が大きくなる時に感じる衝撃が大きくなりました。明らかにガクッと、一瞬だけブレーキを踏まれたような感覚になります。

悪いところ(デメリット)もありますが、軽量フライホイールに交換してよかったです。(ひとことで言えば、車が速くなりました。それでも遅いけれど。)

スプリングワッシャーとバリについて

クラッチカバー固定ボルトにはスプリングワッシャー(ばね座金)が組み込まれています。ボルトを締めるたびに、ばね座金の切り欠きによって、座面にバリが生じます。(このようなバリが生じる部分は、他の部品にも多数ある)

▲ スプリングワッシャー付きのボルトを締めこむことによって生じるバリの様子。このバリが生じている状態のまま、もう1度ボルトを締めて使うとどうなるのか気になりました。

▲ このようなバリが明らかに生じている状態で、ボルトをもう1度締めつけます。

▲ スプリングワッシャーの切れ込みが、もともとバリがあった位置とは異なる位置に、位置しました。(日本語がややこしい)

(締めこんだ後の座金の状態を観察していると、どうやら1度締めたボルトを緩めるときにバリが生じるような気がします。ようするに、ボルトを緩めようとするとスプリングワッシャーの切り欠きが座面に食い込むように機能して、緩み止めの効果があるのだと思います。たぶん)

▲ ボルトを緩めて状態を観察します。もともとあったバリはつぶれて平たくなっていて、2回目にボルトを締めたときにスプリングワッシャーの切れ込みがあった位置に、新たなバリが生じています。

(これならば、たぶん、きっと、座面のバリを取って平らにならすような作業をしなくても、緩み止めのばね座金が設計通りに機能するような気がします。たぶん)

▲ クラッチカバー固定ボルトのばね座金の様子です。ばね座金側にも、もともとついていたバリが押し付けられたような跡が残っています。

クラッチカバー固定ボルトは部品番号が変更されていて?黒色のボルトが届きます。(ダイハツ純正部品番号:90119-08079)

ラジエータホースとヒーターホースを交換する

ラジエターホースとヒーターホースを交換します。

▲ いろいろと部品を外したついでに、冷却水のホース(流路)も交換しました。

▲ ホース(流路の管)にしるしてある赤色や青色のマークが車両上方に向くように(もしくは白色のマークが車両の上方か下方に向くように)取り付けるそうです。(赤が温水で青が冷水かと思いきや、そうでもないっぽいです。)

  • ラジエターホースNO.1温かい水(ダイハツ純正部品番号:16571-B2052)
  • ラジエターホースNO.2冷たい水(ダイハツ純正部品番号:16572-B2050)
  • ラジエーターホース用のホースバンド(クリップという名称で4か所で共通サイズ)(ダイハツ純正部品番号:90044-67625)
  • ラジエターホースNO.2を電動ファンのケースに固定するためのクランプ(ダイハツ純正部品番号:90044-64884)
  • ヒーターホースNO.1冷たい水(ダイハツ純正部品番号:87245-B2050)
  • ヒーターホースNO.2温かい水(ダイハツ純正部品番号:87246-B2090)
  • ヒーターホース用のホースバンド(細い方)(ダイハツ純正部品番号:96136-42101)
  • ヒーターホース用のホースバンド(太い方)(ダイハツ純正部品番号:96136-42501)
  • ヒーターホースを固定するためのクリップ(2か所)(ダイハツ純正部品番号:87124-B2020)
  • ヒーターホースとチャコールキャニスター?に向かうホースを束ねるクリップ(ダイハツ純正部品番号:90044-64745)

ラジエーターホースもヒーターホースも交換前のホースは、それぞれ相手のホースニップル?の部分に固着していました。(純正ホースは相手部品に貼りつくように密着するような素材が意図的に選んであるような気がします。液体が漏れないように。)

ヒーターホースを外す時にかぎ爪?のような形の工具があると便利でした。(株式会社山下工業研究所 コーケン?169HRのような形の工具)

交換部品を取り付ける時はかなりキツキツに作られているのでシリコングリスを少量塗りながら組みました。(グリスを塗っていいのかどうか分かりませんが、組んでからしばらく走ってみて漏れやホースの抜けはありません)

▲ ラジエターロアホースが電動ファンのケースに固定される部分の様子

▲ 行きと帰りのヒーターホースがエンジンハーネスを保護する樹脂のケースのような部分に固定される部分の様子

▲ ヒーターコアに向かうヒーターホースとチャコールキャニスター?に向かうホースが束ねられる様子

交換作業は簡単?なんですが、せまくて手が入らないことが多いので、バッテリー回りの部品が外れている時に作業して正解だったような気がします。

エンジンマウントを交換する

エンジンマウント助手席側、エンジンマウント運転席側を交換します。(エンジンマウンティング インシュレータ SUB-ASSY)

▲ エンジンマウントLH助手席側(ダイハツ純正部品番号:12306-B2041)年式によって微妙に形状が異なり、部品番号が違う気がします?(今回の車両はダイハツDBA-L235S H19年2007年7月式)

▲ エンジンマウントRH運転席側(ダイハツ純正部品番号:12305-B2181)運転席側も年式によって微妙に形状が異なり、部品番号が違う気がします?純正部品の供給があるうちに交換しておこうと思いました。

▲ 運転席側は、エンジンマウントを取り出すために、ヘッドライトを取り外す必要があると思います。

▲ 運転席側エンジンマウントのエンジンとつながる3本のボルトのうち、最も車両後方に位置する下向きに抜くボルトがちょっと不思議な形状をしています。(おネジが2か所に分かれて切ってあります。)

このボルトは、エンジンとつながるボルトと、ボディとつながるボルトをすべて外した後で、一番最後に取り外す必要がある気がします。(たぶん)

▲ エンジンとエンジンマウントの接触部分もちょっとだけお掃除してから組み上げました。

レゾネーターとブローバイホースを交換する

レゾネーター(エアクリーナーホース)とブローバイのホース(ベンチレーションホース)を交換します。

▲ エッセの次の世代のKFエンジン搭載車に採用されているらしい?エアインテーク(レゾネーター resonator 共鳴装置の意味で、打ち消しあうような位相の音波を作り出し、吸気音を消音する装置?)です。(ダイハツ純正部品番号:17881-B2110)

▲ エキマニから遠い場所の空気を吸ってもらいます。

▲(詳しいことが本当によく分かりませんが)ブローバイホースが劣化して亀裂が入っていたので、新しいホースに交換しました。

  • ホース ベンチレーション(ダイハツ純正部品番号:12261-B2040)
  • ホースクリップ(ダイハツ純正部品番号:96136-41901)
  • ホースクリップ(ダイハツ純正部品番号:90044-67240)

エアクリーナーボックス側のホースバンドが、もともと付いていたものと異なる形状の部品が適合になっていました。(おそらくホースの素材も、もともと付いていたものと異なるような気がします。たぶん)

そんなわけで、素人がモゴモゴとごにょつきまして、これは感想であって備忘録であって、クルマノコトガヨクワカラナイ素人によるお気持ち表明です。いろいろと勉強になりました。

(エッセくん えぴそーど24)クラッチの交換に四苦八苦する ⇒ エッセのクラッチを交換する 後編