垂直に穴を開けるための 治具の治具を 作ります。
垂直 穴あけ ドリルガイド 治具 木工 ダボ
最初に 仕組みを サクッと 説明します。
ビス(ネジ)を3本打って、この3本のネジを締めたり緩めたりして 3点の接地高さを調整することで、穴を開けたい材料の上面に対する ドリル方向の垂直を作りだします。
なんのことはない 簡単で単純な仕組みです。
ドリルガイド 治具 垂直 穴あけ
電動ドライバーなどのハンドドリルを使うときに、穴を開けたい材料の上面に対して 垂直に穴を開けるための治具(ドリルガイド)を 作ります。その治具を作るために 調整式の治具を 作ります。
ドリルと ドリルを通すパイプを用意します。
今回は 直径4.2mmのドリル。治具のパイプを貫通してから 穴を開けたい材料にドリルの先端が到達することになるので、ロングタイプがいいです。
パイプには ポイントビス用?のスペーサーを使いました。このポイントビス用スペーサーの内径が4.2mmというところが 大事なポイントです。
外径が4.2mmのドリルに対して、初めてドリルを入れるときは スペーサーパイプの内側を削り込みながら ドリルが入るくらいの キチキチの 組み合わせになります。
どのような径で作るにしても 穴あきパイプの内径と ドリルの外径の隙間が 極限までゼロになるような組み合わせが理想です。
ドリルで穴を開けます
あまり深く考えずに、治具にする基材に ドリルで穴を開けます。外径4.2mmのドリルで下穴を作ってから 外径8mmのドリルを通します。
こういう小さいものに穴をあけるときこそ、加工する材をしっかりクランプして固定したくなります。
端材を使って こんな感じの固定方法にすると 穴を開ける材料が暴れにくく 加工の精度を確保できます。
スペーサーの外径の8mmで穴を開けて、スペーサーを打ち込みます。
ドリルの垂直を測ります
まぁまぁ垂直に ドリルで穴を開けられた気がしますが、ちゃんと確認すると これくらいズレています。
ふらふら
これくらいのズレというか フレぐあいでも、材料の横から長いビスの先端が飛び出てしまったりとか、そういうことは あまり起きないと思います。
ですが、ここから 少し工夫します。
ドリルガイド 治具の治具を作る
穴の周囲3か所に ビス(ネジ)を打ちます。今回は 直径4mm 長さ20mmの トラスタッピングを選びました。
3本のネジを締めたり緩めたりすることで、接地する高さを3点が 独立して変えられるので、ドリルの貫通方向の 垂直度を調整することが できるようになります。
理屈というか 仕組みは とても単純です。
(治具の)治具を四方から見て どの方向からも ドリルが垂直になるように ネジを調整します。
ドリルガイド 治具を作る
このように作った治具の治具を使って、先ほどと同じような手順で ドリルガイド治具を作ります。
このように使います。構造上は、穴を開けたい材料の底面に対して 垂直な穴が 開けられるはずです。
クランプで ぎゅっと圧縮してしまうと ビスの頭が木に食い込んでしまうので、マスキングテープで固定して 動かないように注意しながら ドリルで穴を開けます。
治具から飛び出すパイプを凸にしておくこと、新たに作る治具の穴あけ位置を 8mmのドリルで少しだけ凹になるように ザグっておくこと、を組み合わせることで、穴の位置が狙えます。
治具の治具を 使って作った 治具の垂直度はこんな感じです。
まぁまぁいい感じ。
電動ドライバーにドリルをつけて穴を開けたいときに使える 垂直に穴を開けるための治具(ドリルガイド)を 作るための治具の作り方でした。
ドリルガイド 治具の精度 垂直
治具を作るための治具 ⇒ ややこしい
こうやって作った治具を使って 同じ手順で治具を作ると、さらに精度が高い治具を作ることができます。
作るときのコツ というか心がけは、1回で 精度がいい治具ができあがると思わないで、何回か取り組むことです。
何回か失敗することで、ドライバーを持つ手の力加減が分かったり、いつも同じ方向に傾くような 無意識の癖が分かったりします。
よーく見ると 上に向かうと左に開くように(上に いくほど 定規から離れる)傾いています。
どれくらいの完成度で終わりにするか、いつも悩みます。
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