エッセのドライブシャフトを交換する

エッセ(ダイハツDBA-L235S)のドライブシャフトを交換します。

中古部品流通量が多い(ダイハツ現行販売車種用でエッセにも使える)ドライブシャフトに交換しました。(運転席側 ⇒ 43410-B9670)(助手席側 ⇒ 43420-B9610)(アジト(おうち)のエッセの初度検査年月は平成19年(2007年)7月。)

中古(約3万キロ走行)のドライブシャフトを購入し、ブーツとグリスを新品に入れ替えました。ブーツとグリスを入れ替えた中古のドライブシャフトと、エッセについていたドライブシャフトを交換しました。

ここから先は、クルマノコトガヨクワカラナイ素人によるウダウダです。

ハブロックナットを緩める

ドライブシャフトとハブを固定しているハブロックナットを緩めます。

▲ ナットの回り止めになっているカシメを起こします。

▲ 貫通マイナスドライバーを削ってカシメを起こすための工具を作りました。

▲ 1mの鉄パイプで工具を延長し、体重をかけながらハブロックナットを緩めます。ハンドルを左に回してタイヤの向きを左に曲がる向きにしておくとやりやすいです。

▲ ショックとナックルの固定ボルトと、ショックとブレーキホースの固定ボルトを外します。

▲ ハブからドライブシャフトを抜き取ります。運転席側を抜き取るときは、右側のタイロッドを伸ばした(ハンドルを左に回した)状態にします。ナックルを手前に倒しつつ、ドライブシャフトを車両の前方に抜き取りました。(ナックル knuckleとは関節という意味)

(助手席側を抜き取るときは、左側のタイロッドを伸ばした(ハンドルを右に回した)状態にします。)

▲ ドライブシャフトのタイヤ側がハブから外れたら、先端を落とさないようにヒモで吊るします。

ドライブシャフトをミッションから外す

ドライブシャフトのミッション側をデフから外します。

▲ ミッションオイルを抜きます。

▲ マスキングテープを貼った場所をテコの支点にして、ドライブシャフトを抜き取る方向に力をかけます。テコとして、バイク用の(短い)タイヤレバーを使いました。ゴム頭のハンマーでタイヤレバーの力点に打撃をあたえます。(作用点はドライブシャフトの緑色の部分です。)(支点と力点の距離が長いほど、てこの原理が有効に機能します。)

▲ 運転席側はこの位置をテコの支点にしました。

▲ アストロ(株式会社ワールドツール)のバイク用のタイヤレバーを使いました。

▲ ミッション側は、このようなCリングがデフのギヤに引っかかって抜け止めになっています。

ドライブシャフトを45度ずつくらい回転させてCリングの位置をよき塩梅に調整しつつ(見えないので頭の中で想像しつつ)、タイヤレバーにガンガン(コンコンくらいの勢いでは取れない)と打撃をあたえます。Cリングがドライブシャフトを抜くために都合のいい位置にいる場合は、スッとドライブシャフトが抜けてきます。(釘を打つくらいの力加減の打撃で抜けます。抜けない場合は、Cリングの位置が悪いので、シャフトを回転させてよき位置を探ります。)

▲ 助手席側のドライブシャフトです。助手席側は作業に邪魔なものが少ないので、こちら側で何回か練習しました。

▲ 運転席側です。運転席側はミッションケースのマウントが邪魔になるので、やりにくいです。

エッセのドライブシャフトを交換する

ブーツとグリスを入れ替えた中古のドライブシャフトに交換します。

▲ デフサイドオイルシールをきれいにします。(リップと呼ばれる部分にたまった)古いグリスやホコリなどを落とします。リップ部分に新たにグリスを塗ります。

▲ 運転席側は手が届きにくいので、綿棒などを使ってオイルシールをきれいにします。また、周辺部もできる限り砂ぼこりなどの汚れを落とします。(ドライブシャフトを挿しこむときに打撃を与える必要があります。その衝撃によって周囲から砂が舞い上がり、ドライブシャフトのオイルシールと接触する面に砂が噛みこむことを予防します。)

▲ ハブ側のスプラインもきれいにします。

▲ ミッションにドライブシャフトを挿しこみます。助手席側がやりやすいので助手席側で練習します。

▲ ドライブシャフトを取り外した時のように、ドライブシャフトをひも等で吊るします。

▲ スプラインのCリングは、新品に交換します。このCリングの具合が良くないと、素人には難しいです。

まず、デフの中のギヤとドライブシャフトのスプラインがちょうどよく勘合するまで(Cリングよりも先端側の2mmくらい)ドライブシャフトを挿しこみます。スプラインが勘合するとドライブシャフトを回した時にデフの中のギヤも回せているような感触に変わります。

次に、スプラインがちょうどよく勘合している感触を確かめつつ、ドライブシャフトのミッション側の等速ジョイントを縮めます。コツンとあたる感触があります。

このように、スプラインの位置を合わせつつ、ドライブシャフトの等速ジョイントの遊びをなくした状態で、ゴム頭のハンマーでドライブシャフトのタイヤ側に打撃を与えます。

スプライン、Cリング、等速ジョイントなどの位置関係が都合よくそろっている場合は、釘を打つくらいの力加減でドライブシャフトが挿しこまれます。

(ドライブシャフトが入らない場合は、やみくもにハンマーでたたかずに、Cリングの位置を変えるようにドライブシャフトを45度ずつくらい回転させながら、よき塩梅を探ります。)

▲ ドライブシャフトを挿しこむことができたら、ドライブシャフトを抜く方向にガタガタとゆすって、Cリングが機能していて、ドライブシャフトが抜けてこないことを確認します。

▲ 運転席側はドライブシャフトの長さが長いこと、ミッションマウントなどの邪魔なものが多いことなど、作業が難しいです。

▲ 助手席側はシャフトも短くやりやすいので、助手席側で何回か練習しました。ミッション側の挿しこみができてしまえば、あとは簡単です。ハブ側のスプラインにもふさわしいグリスを塗って組み上げます。

▲ ミッションオイルを入れます。フィラーボルトもドレンボルトも規定トルクは39.2 ± 9.8Nmです。最近開け閉めが多くアルミ雌ネジの破損が怖いので、30Nmで締めています。(ミッションオイルドレンフィラーワッシャー:90044-30178)

▲ BILLIONというブランドのFF-315というオイルを入れました。(このオイルはとてもいいです。トヨタ純正緑色パッケージ75w-80よりも弱い力でシフトレバーを操作してギヤチェンジできます。)

▲ 外したボルト類を元に戻します。ショックアブソーバーの根本のボルト(95.7 ± 12.2Nm)ブレーキホースの固定ボルト(20.6 ± 3.9Nm)

▲ ハブロックナット(90041-79274)は新品を使います。(196.1 ± 29.4Nm)

▲ 最後にナットにカシメを打ちこみます。ブーツからグリスが漏れたり、オイルシールからオイルが漏れたり、不具合の可能性があるので、しばらく様子を見てからカシメを入れます。

ドライブシャフトを交換しても、運転した感覚に何も変化はありませんでした。(そりゃそうだ。)

ハブロックナットの再利用について

後日談です。

予定通り?(柔らかい樹脂のような素材の)タイヤ側のブーツとドライブシャフトのすき間からグリスが漏れてきました。

▲ オエティカのカシメるタイプのブーツバンドに交換して、ブーツバンドを巻き直しました。

(カシメるタイプのブーツバンドは、カシメ部分がポコッと凸にでっぱります。周囲の部品と干渉なく取り付けられることを確認します。)

▲ ハブロックナットを再使用しました。(まだカシメを打っていなかったので、問題無いと判断しました。)

(1回目と同じ180Nmのトルクをかけて)2回目に締めたとき、1回目につけたマーキングと同じ位置までナットが回りませんでした。

(m18のナットにつけたマーキングが1.5mmくらいずれたので、18×3.14 : 360 = 1.5 : x を計算すると x = 9.05 なので約10度くらい回らなかった)

不思議に思い、もう1度ナットを緩めてから3回目の締め込みを同じトルクで行ったところ、2回目の締め付けと比較して、また約10度くらいナットが回りませんでした。

(おそらくm18 ピッチ1.5mmのネジだと思うので)1.5 × 10 / 360 = 0.041 なので約0.05mmくらい軸方向の寸法が変化しているようです。

(たたいてカシメを作れる(わざと弱い材料が選ばれている)ナットなので、1度使ってトルクをかけるとナット側が変形するのでしょうか。もしそうならば、ナットやネジ山はつぶれる方向に変形しそうなので、1回目よりも2回目の方が多く回りそうな気がします。不思議。)

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