エッセのエアバッグキャンセラーを作ります

ダイハツ エッセくん DBA-L235Sの ハンドル(ステアリングホイール)を交換します。エアバッグの警告灯を消灯させるため、カプラーオンできるような配線に エアバッグキャンセラーを作りかえます。

ステアリングボスは HKB(東栄産業株式会社)の エッセ用 社外ハンドル ボス(OT-236B 税込み5971円)を使いました。

▲↑▲ ハンドルボスのパッケージには このような2Ω5Wの抵抗が付属しています。

(1.1A × 1.1A × 2Ω = 2.42Wなので 安全率を200%くらいと仮定すると、最大で1.1Aくらい電流が流れる計算になりますが、そんなに流れるのか??)

この抵抗について 調べまして、以下の商品に ものすごーく 似ています。

タクマン電子株式会社 角型巻線セメント抵抗器 品番 RWB5 定格電力5W 抵抗値2Ω

1つ 100円以下くらいの値段で流通しているようです。

▲↑▲ エアーバッグ本体と接続されていたカプラーに 付属の抵抗を挿しこむことで、警告灯を消灯させることができます。

なんですが、もうちょっと すっきり配線したいので エアバッグキャンセラー(抵抗)をカプラーオンできるように、少しだけ配線を加工します。

(エッセくん えぴそーど8)エッセのステアリングを交換します の続きのお話です。

ステアリングコラムカバーを取り外す

ステアリングコラムのカバーを取り外します。

▲↑▲ コラムカバーは 3本のネジを外した後で、左右2か所ずつ ツメを開放すると 上下に分割されて 取り外すことができます。

▲↑▲ スパイラルケーブル(ケーブルが格納されている円筒形状の部品)の根本に、最終的にエアバッグにつながる配線のカプラーが ささっています。

▲↑▲ このカプラー付近で配線を ぶったぎって(切断して)、新しく 汎用のカプラー端子に 交換します。

(Q:そんなこと していーんですか?A:いーんです。大人のちょろQなんで。)

えーもん(エーモン工業株式会社)の 110型 2極(ようするに2線) 汎用のカプラーを使いました。

製品コード 1198 カプラー2極(ロック付・110型)税込み100円

エアバッグキャンセラーを作る

抵抗は ハンドルボス付属の 予備?(なんだかよく分からない端子が かしめられているやーつ)の抵抗を使います。

▲↑▲ こいつに ハンダづけされている 電線を、ハンダを溶かして 取り除きます。

▲↑▲ このように マスキングテープなどを 使って 仮固定しつつ、新しい電線をハンダづけします。

▲↑▲ 熱収縮チューブを使って 絶縁しつつ 見栄えを整えます。

▲↑▲ 反対側には 汎用のカプラー端子を取りつけます。

▲↑▲ テスターで 抵抗を測ると 2.4Ωと 言われています。

▲↑▲ テスターそのものの内部抵抗が 0.4Ω っぽいので 2.4 - 0.4 = 2Ω 引き算すると2Ωです。

▲↑▲ このように 抵抗を カプラーによって 接続できるようになりました。

▲↑▲ キーシリンダーの下側の 配線が集合している部分に 隠しこみます。

エアバッグ警告灯の消灯を確認する

バッテリーの端子を回復させ、エアバッグの警告灯が消灯することを確認します。

▲↑▲ イグニッションをオンにすると エアバッグの警告灯が数秒間 点灯します。

▲↑▲ 少し待つと エアバッグの警告灯が消灯します。おっけい。

(ところで エアバッグの警告灯を消灯するための抵抗が、エアバッグキャンセラーと 一般的に呼ばれているのは なんだか不思議です。あくまでも 警告灯を消灯させるものであって、エアバッグをキャンセルするものではないお。)

ステアリングボスの ハンドル取りつけ面を 整える

HKBの アルミ(たぶん一般的な鋳造)の ハンドルボスを買ってみましたが、ハンドル取りつけ面の平面度が あまり よろしくない状態(でこぼこ)かと 感じました。

▲↑▲ このハンドル取りつけ面は、ハンドル軸方向に対して 垂直であって、なるべく平面であることが 理想的な状態です。

▲↑▲ 砥石を直すための 粗目(120番くらい)の ダイヤモンドヤスリを使って、ささやかに 平面を整えました。

▲↑▲ ハンドル軸方向との垂直は 測定することができないので 素の状態の精度を信用し、面内で あきらかに凸(でっぱっている)部分だけを削って ハンドル取りつけ面を調整しました。

(以前は こんなところの 作りこみは 気がつきもせず、そのまま 社外ハンドルに換装して 喜んでいました。なぜか最近 こういうところが 気になるようになりました。)

ハンドル取りつけネジをトルクスネジにする

ステアリングボスにハンドルと取りつけるネジは M5です。

▲↑▲ ステアリングボスに ステアリングを取りつける M5の皿ネジを、トルクス頭のネジに交換します。

一般的な六角穴のボルトだと 固着したときに 六角穴を つぶしてしまうことがあって、その予防です。

トルクスの皿ネジは ホムセン(ホームセンター)では 取り扱いがないので、モノタロウ(株式会社モノタロウ)の通販サイトから 購入しました。

ここまでくれば あとは ちょちょっと組みつけて ナルディのステアリングに交換完了です。

ステアリングボスの ハンドル軸への締めつけトルクは ちょちょっと締まっている程度で大丈夫です。(ゆるんできても ガタが出るので分かりますし、スプラインが噛みこむので ハンドルが回せなくなることもありません。)

まぬある(マニュアルミッション)車の場合は、クラッチをふみつつ ブレーキとアクセルを操作する瞬間があります。

この瞬間は 右足も左足も カカトが床から離れてしまうので、シートとハンドルで 体を支えるような体勢になります。

ですので、気持ちよく運転するためには ハンドルの位置が 意外と 重要なのです(たぶん!)

(エッセくん えぴそーど10)ISCVとバキュームセンサーをお掃除する ⇒ エッセのISCVとバキュームセンサーを清掃します

(エッセくん えぴそーど8)エッセのハンドルをナルディに交換するよ ⇒ エッセのハンドルを交換します