エッセのウォーターポンプとオルタネーターを交換します

ダイハツ エッセくん DBA-L235Sの ウォーターポンプと オルタネーターを交換します。

エッセくんの中では 3本の 補機ベルトが回っていて、お仕事をしています。

その3本のベルト(クーラーベルト パワステベルト ファンベルト)を交換するついでに、ウォーターポンプと オルタネーターも交換します。

(エッセくん えぴそーど3)ファンベルトを交換します の続きのお話です。

ラジエターからクーラントを抜きます

ウォーターポンプを外す前に、ラジエターのドレンから クーラント(冷却液)を抜きます。

ラジエターの下側で ボディ中央寄りに 冷却液のドレンコックがあります。

▲↑▲ ドレンコックをゆるめることで 冷却液が排出されます。ダイハツ車の冷却液は 赤色のようです。

ウォーターポンプを 交換します

ウォーターポンプを取り外す前に ウォーターポンププーリーを外します。

▲↑▲ この4本のボルトを外します。取りつけるときの 締めつけトルクは 10.5±2.6Nm。くらいなので そんなに ぎゅーぎゅーに 締まっているボルトではありません。

ですが、ボルトを緩めようとトルクをかけると、ボルトが ウォーターポンプと一緒に供回りしてしまうので、どこかのボルトに工具をかけて 回転を止めつつ、いい塩梅で 順番に4本のボルトを緩める必要がありました。

また、締め付けるときも 同じように供回りしてしまうので、グリップ手袋のような 滑りにくい手袋をつけて プーリーが回らないようにおさえつつ、トルクレンチで規定のトルクまで締めていくような、ちょっとした工夫が必要であります。

▲↑▲ (この写真は 新品を取り付けた後で 撮りました)ウォーターポンプに取り付けられていたプーリーを外すと、ウォーターポンプ本体と ご対面です。

合計4本のボルトで ウォーターポンプは 取り付けられていて、車の上側で前側の1本が 短いボルトになっていました。締めつけトルクは 24.0±4.8Nでした。

この4本のボルトには、どのような仕組みなのか分かりませんでしたが、ネジ山部分に液体ガスケットがびっしりと付着していました。ですので、ネジ山をきれいにお掃除してから 組み戻します。

▲↑▲ ウォーターポンプを外すと こんな感じです。冷却水の流路に ゴミが入らないように注意しつつ、周辺部分も含めて きれいにお掃除します。

▲↑▲ 株式会社アイシンの 交換部品の部品番号 ⇒

ウォーターポンプ WPD-050 (ウォーターポンプとOリングのセット)

ウォーターポンププーリー PLD-001(ウォーターポンププーリーと取り付けボルト4本のセット)

ポンプとプーリーのセットで 税込み6762円。

アイシン精機株式会社だと思っていましたが、株式会社アイシンに社名変更されていました。

ダイハツ純正部品の品番は おそらくこんな感じです。(実際に買ったわけではないので 不正確な可能性があります。)

ダイハツ純正品番 16100-B9459 ウォーターポンプ 税別9990円

ダイハツ純正品番 90043-01323 ウォーターポンプ G/K 税別498円

ダイハツ純正部品 16173-B2014 ウォーターポンププーリー 税別2990円

ダイハツ純正部品 91671-80610 ボルト フランジウィズ 税別55円

▲↑▲ 左側が旧。右側が新。ポンプの羽根の形状、Oリングとの接触面の形状が ぱっと見で違います。

旧形状のウォーターポンプは 軸受け部分の強度が弱く トラブルが頻発したため 設計変更されたとか されないとか。インターネット上で 先駆者たちが 教えてくれました。

Oリングにシリコングリスをつけて、溝の中での Oリングのすわりというか ゴムのねじれがないように?注意しつつ、元通りに組み付けました。

ラジエターのドレンコックは 樹脂のボルトだったので 外すときに折れてしまう可能性を感じました。無難に新品を用意しました。

ダイハツ純正部品 23322-87101 ラジエータ ドレンプラグ 税別198円

ダイハツ純正部品 16442-97201 ラジエータ ドレンプラグ G/K 税別119円

オルタネーターを 交換します

次はオルタネーター(交流発電機)の交換です。

ダイハツ純正品番 27060-B2021 オルタネーターASSY 税別43900円

リビルト(リビルド?)品にしようか、新品にしようか、とても迷いました。

リビルト品は コアを返却する必要があること、名前を聞いたことがあるメーカーのリビルト品は 20000円以上することから、ぜいたくにも 高級な 新品のオルタネーターを選んでしまいました。

▲↑▲ オルタネーターのB端子につながる配線を外します。このB端子につながる配線は、ナットをゆるめると 簡単に外れます。オルタネーターの周りに工具をかけるので、事前に バッテリーの端子も 外します。

▲↑▲ オルタネーターにささっている カプラー(コネクター?)を 外します。

このコネクターが 固着していて まったく外れず とても大変でした。これを外すために1時間以上かかりました。

オルタネーターを固定しているボルトを抜くと、オルタネーターが 重力で下に落ちてきます。配線に無理な力が かからないように オルタネーターを保持しつつ、カプラーを外す必要があります。

▲↑▲ オルタネーターにむかう配線と おそらくパワステポンプ?にむかう配線が、途中まで同じ経路で結束されているため、配線の自由度が少なく、オルタネーターの向きを自由に変えることもできず、カプラーが外しにくい感じでした。

なので、次回(があるかどうか分かりませんが)の作業性を考えて、オルタネーターの配線だけを分離させ、タイラップで固定するように改良(改悪?)しました。

ここまで できれば、あとはルンルンで 来た道を戻るだけです。

冷却水を交換します

冷却水を全部出してしまっているので、ついでに?冷却水の交換も行います(行えます)。

▲↑▲ このボルトを外すとリザーブタンクを取り外すことができます。リザーブタンクを取り外し、リザーブタンクの冷却水もふくめて 新しい冷却水に交換します。

ラジエターキャップを外して、新しい冷却水を入れます。赤色よりも緑色が好みなので、緑色の冷却水を選びました。

ベルトの張りを調整します

補機ベルトを3本とも新しいベルトにかけかえて ベルトの張りを調整します。

マーキングをいれつつ 滑らないギリギリの張力を狙って、ベルトの張りを調整しました。

パワステベルトとクーラーベルトは 長尺のドライバーなどを使って ポンプやコンプレッサーの位置を矯正しつつ 取付ボルトを締めていって ベルトの張りを調整します。

エッセくんは 完全なる趣味の車(おとなのチョロキュー)なので、ベルトを張りすぎて軸受けを痛めるよりも、ベルトが滑ったら その都度 張り直しをしようという考えで、弱めに張力の調整を行いました。

レゾネーターのクリップを交換します

レゾネーター?と エアクリーナーボックスの入り口を止めているクリップが、使いやすい形に 設計変更されているようです。

▲↑▲ 新しい形状のクリップは、工具を使って ホジホジしなくても 取り外しができるようになっていました。

▲↑▲ 左側が新型。右側が旧型。

ダイハツ純正品番 90044-67568 クリップ 税別119円

エッセの純正水温計 水温表示機能

デバッグモードのような秘密の?モードを使って 水温を確認しつつ、冷却水のエア抜きを行います。

取り外した部品を 元通りに組み付けて ⇒ 冷却水も入れて ⇒ EFIのヒューズを抜いて エンジンがかからないような状態で ⇒ セルモーターを使ってクランクシャフトを回し ⇒ ウォーターポンプを回して ⇒ エンジンをかけない状態で 冷却水を 循環させます。

こうすることで エンジンをかけずに 冷却水で 流路を満たすことができます。

ラジエターキャップから 冷却水が 入らない状態まで 満水になったら、EFIのヒューズを元に戻して エンジンをかけます。

▲↑▲ 故障診断カプラー?の上側(カプラーの形を台形に例えると 短いほうの辺を上底)⇒ 上側列の 左から4番目と 下側列の右から4番目をショート(短絡)させることで、水温センサーの温度(すなわち水温)を表示させることができます。

まるでデバッグモード?。

▲↑▲ このように 通常時は オドメーターになっているLCD(液晶ディスプレイ?)に 水温が表示されます。

▲↑▲ エアコンOFFのとき、電動ファンの動作温度(水温)は 103度に設定されているようです。100度を超えても電動ファンが回らなかったので、作業の途中で 余計な部分を壊してしまったのではないかと思い、ちょっと あせりました。

エア抜きを行いつつ、外した部品を元通りに 組み立て直します。せっかく外したので インナーフェンダーの裏側など 普段は洗えないところも できるかぎりですが ピカピカにしました。

エッセのウォーターポンプとオルタネーターを交換しました

というわけで エッセのウォーターポンプとオルタネーターを交換しました。ついでに ファンベルト パワステベルト クーラーベルトも交換し、冷却水も新しくなりました。

何度か試走して エア抜きを進めつつ、ベルトの張りを調整しました。2回目の調整で イイ感じになったかと思っています。

で、どうなのかというと。

エンジンの運転席側から聞こえていたノイズが とっても静かになりました。ちょっと感動するくらい 静かに回るようになりました。

(エッセくん エピソード5)エッセのミッションオイルを交換 ⇒ エッセのミッションオイルを交換します

(エッセくん エピソード3)エッセのファンベルトを交換する ⇒ エッセのファンベルトを交換します